藩主さひたふの正体
「さひたふの正体を知りたい!」とゆー物好きな方はパスワードを入れて下さい。 パスワードは漢字五文字です。(ヒントは【ちょっと紅茶タイム】のお話です) |
注:パスワードを間違えた場合は、一度リセットを押してから再入力して下さい。
売り言葉に買い言葉で、二人は殴り合いの大喧嘩を始めてしまいました。
【ちょっと紅茶タイム】
昔々、ある貧乏長屋に魚屋が住んでおりました。彼は生粋の江戸っ子で、嘘と曲がった事が大嫌いでした。
ある日のこと、魚屋は仕事帰りに財布を拾いました。中には大金三両が入っておりました。
一緒に入っていた厄除けのお札から、財布の持ち主は同じ長屋に住んでいる大工の物であると分かりまので、
魚屋は早速その財布を大工の所に届けてやることにしました。
魚 屋「おい大工屋、財布を落としたやろ?俺が拾ってやったから有り難く受け取りや。」
大工屋も生粋の江戸っ子、そのような言い方をされて黙っているわけにはいきません。
大工屋「何ゆーとんねん。確かにそれは俺が落とした財布やけど、一端お前が拾ったからにはお前のもんや。
一文たりともいらんからさっさと持って帰れ」
魚 屋「なんやと!せっかく人が親切にも財布を届けてやったのにその言い方はなんや!
素直にありがとーってゆーて受け取るんが筋っちゅーもんやろ!」
大工屋「せやからそんな財布お前にやるってゆーとんねん!お前こそ黙って持って帰らんかい!」
魚 屋「なんやと!」
大工屋「なんや!」
と、そこへ一人の浪人風の侍が通りかかりました。
浪 人「これこれ止めぬか二人とも、何が喧嘩の原因であるか?」
魚屋と大工屋はともすればまた殴り合いになりそうな勢いで、侍に事の子細を話しました。
浪 人「左様か…。そのほうら今時にしては珍しい生粋の江戸っ子よな。
このまま素直に一両五分ずつ分けろというても双方収まりが付くまい。
如何にしたものか…。」
浪人は腕組みをしてしばらく考え込んでおりましたが、ポンと一つ手を打って懐から自分の財布を取りだしました。
浪 人「ここにわしの小遣いで一両ある。この一両をそのほうらの三両にあわせて四両とし、双方二両ずつ受け取れ。
大工屋は届けられた財布を素直に受け取っておけば三両であったところが二両受け取って一両の損、
魚屋はやると言われた財布を素直に受け取れば三両であったところが二両受け取って一両の損、
そしてわしはこのような喧嘩の仲裁に入ってしまったばかりに一両出して一両の損。
皆で一両ずつ痛み分けということで、双方手を打ってはくれぬか?」
魚屋も大工屋もこの粋な裁きに共感し素直に金を受け取って仲直りをしましたとさ。めでたしめでたし(^_^)
ちなみにその浪人風の侍が江戸町奉行大岡越前守忠相様であったことはゆーまでもありません。
江戸っ子が関西弁をしゃべる変なお話でした。…紅茶の話は何処へ行ったんや?(^_^;)
【藩主さひたふの正体に戻る】
領内御案内へ戻る